むくみ・冷え症にはお灸より鍼が効く
当院へ来られる女性の方で、共通して最も多いかもしれないお悩みが、むくみ・冷え症です。といっても、主訴であるケースは少ないのですが、施術している最中にむくみや冷え症のサインを見つけて尋ねると、多くの方が慢性的な悩みとしてむくみと冷え症をお持ちです。
主訴として訴える方が少ない、ということは、鍼灸はむくみや冷え症の解消にあまり期待されていないんだな……と、ちょっと残念な気持ちになります。実際効くのか?と言われたら、当院に限っていえば、ちゃんと効きます。
なぜ当院に限っては?なのかというと、冷え症やむくみに対して鍼灸院で広く行われる温熱療法(お灸)は効果の持続性がイマイチなのです(そのときは良くても、冷めるともとに戻っちゃうんですね……)。当院では、冷え症やむくみに対しても、灸は使わず鍼だけで施術することで、効果を大幅に改善できるようになりました。
むくみ・冷え症って何?
そもそも、むくみ・冷え症というのは何がおこっているのでしょうか?
むくみ
まず、むくみからです。むくみは、血液によって手足などに送られた血液の水分が、なんらかの原因で心臓にもどれず、送られた先にとどまっている状態です。
ではなぜ心臓にもどれないかというと、①帰り道(静脈)が渋滞していて血液が通りにくい、 ②血液を心臓へ押し出す力が足りない、 ③細胞から血管へ水分を戻す力が足りない(浸透圧)、 ④血液以外に由来する水分があふれている(リンパ浮腫)、の4つが大まかな原因となります。
つまり、①②は血流の問題、③④はそれ以外の原因ということになります。このうち鍼灸が有効なむくみは①②のみで、③④の場合は病院の受診が必要となりますが、大半のケースは①②で、③④はまれです。
冷え症(末端冷え症)
冷え症のほとんどのケースは手足の先が冷える末端冷え症です。なぜ末端だけが冷えるのか、ですが、手首より先・足首より先は他の部位と比べて筋肉など発熱する部分が少ないため、自己発熱だけで十分な暖かさを得ることが困難です。
しかしながら、手足の先が暖かい時もちゃんとあります。では発熱量が足りないのにどうして温かいのかというと、内臓の熱で温めた血液を運んでいるのです。内臓は同じ重さの筋肉と比べての3倍の熱を生み出しているため、しっかりと血液を温めることができるのです。
つまり、末端冷え症というのは、血管が圧迫されて内臓から運んでくる血液の量が少なくなったり、血液の流れが悪くて手足に着く前に血液が冷めてしまったりして、手足に十分な熱が届かない状態のことなのです。
むくみ・冷え症にはお灸より鍼がいい
このように、むくみも冷え症も、血流に問題があって起こります。そのため、血管の圧迫箇所や、足首のポンプが働いてない原因を特定できれば解決します。
たとえば手のむくみや冷えであれば、ストレートネックや巻き肩などで起こる組織のズレによって、狭いところを通っている血管が圧迫されて起こることが多いです。
足でいえば、股関節で太い血管が圧迫されたり、歩き方が悪くて足首が全く動いていなかったりというケースをよく見ます。
いずれにせよ、関節や筋肉を正常なポジションへ戻してやると問題が解決するため、当院では対症療法的な温熱療法(お灸)ではなく、鍼でむくみ・冷え症への施術を行っています。


